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文献詳細

雑誌文献

胃と腸47巻5号

2012年05月発行

文献概要

特集 図説 胃と腸用語集2012 検査法・手技

画像強調内視鏡(image enhancement endoscopy;IEE)

著者: 小山恒男1

所属機関: 1佐久総合病院胃腸科

ページ範囲:P.655 - P.655

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 電子内視鏡で得られた画像を様々な手法で強調することを画像強調内視鏡という.画像強調内視鏡には白色光にて得られた画像をコンピュータ処理することによって強調するデジタル法と,色素や白色光以外の光を用いる光学デジタル法に分類される1)

 デジタル法 白色光で得られた情報をコンピュータ処理することで,病変をより強調する方法である.富士フイルム社のFICE(flexible spectral imaging color enhancement)やHOYAペンタックス社のi-scan,オリンパス社の画像強調や色彩強調がこれに相当し,表面構造や血管構造をより詳細に観察することができる.Fig. 1は高分化型胃癌の通常観察およびFICE観察像である.FICEを用いると表面構造をより明瞭に観察することができる.

参考文献

1)Tajiri H, Niwa H. Proposal for a consensus terminology in endoscopy : How should different endoscopic imaging techniques be grouped and defined ? Endoscopy 40 : 775-778, 2008
2)Muto M, Minashi K, Yano T, et al. Early detection of superficial squamous cell carcinoma in the head and neck region and esophagus by narrow band imaging : a multicenter randomized controlled trial. J Clin Oncol 28, 1566-1572, 2010
3)北村陽子,小山恒男,友利彰寿,他.NBIによる早期食道癌診断.胃と腸 43 : 1453-1461, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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