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特集 図説 胃と腸用語集2012 検査法・手技
CT colonography/enterography
著者: 平田一郎1
所属機関: 1藤田保健衛生大学消化管内科
ページ範囲:P.666 - P.667
文献購入ページに移動CT colonography/enterographyの手順 CTCの前処置として,注腸の前処置であるBrown変法が用いられる.また,大腸内視鏡検査後にCTCを施行する場合はPEG(polyethylene glycol)などの腸管洗浄液が使用される.前処置法によっては残渣や残液が問題となるが,その場合は硫酸バリウムやガストログラフィンなどの陽性造影剤を検査前日などに経口投与し,残渣・残液を標識するfecal tagging法が用いられる.標識された残渣・残液はelectronic cleansingによる画像処理にて消去される.本検査の精度を高めるには腸管を十分拡張させた状態でMDCTを行うことが必要である.CTCでは,空気あるいは炭酸ガスを経肛門的あるいは内視鏡検査時に注入し,大腸を拡張させる.CTEでは,経口造影剤(PEGや0.1% w/v硫酸バリウム含有ソルビトール溶液)を検査前に多量に服用させ小腸を拡張させる.
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