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文献詳細

雑誌文献

胃と腸47巻5号

2012年05月発行

文献概要

特集 図説 胃と腸用語集2012 検査法・手技

サーベイランス大腸内視鏡(surveillance colonoscopy;SC)

著者: 岩男泰1 松岡克善2

所属機関: 1慶應義塾大学病院予防医療センター 2慶應義塾大学医学部消化器内科

ページ範囲:P.669 - P.669

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 大腸癌発生のハイリスク群に対し,定期的に大腸内視鏡検査を施行して癌発生を監視することをいう.広義には大腸癌手術後症例,大腸癌・腺腫の内視鏡摘除後症例,家族性腺腫症などが対象になるが,一般にSC(surveillance colonoscopy)という用語を使用する場合には狭義の対象として炎症性腸疾患,特に潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis;UC)に定期的に施行する大腸内視鏡をいうことが多い.

 UCの大腸癌合併の危険因子として罹患年数の長さ,罹患範囲の広さ,大腸癌の家族歴,原発性硬化性胆管炎の合併,若年発症などが報告されている1)

参考文献

1)Itzkowitz SH, Harpaz N : Diagnosis and management of dysplasia in patients with inflammatory bowel diseases. Gastroenterology 126 : 1634-1648, 2004
2)Cairns SR, Scholefield JH, Steele RJ, et al. Guidelines for colorectal cancer screening and surveillance in moderate and high risk groups(update from 2002). Gut 59 : 666-689, 2010
3)岩男泰,長沼誠,小林拓,他.炎症性腸疾患における癌化・発育進展─UC関連大腸癌の臨床的検討.胃と腸 43 : 1925-1934, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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