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文献詳細

雑誌文献

胃と腸47巻5号

2012年05月発行

文献概要

特集 図説 胃と腸用語集2012 画像所見〔食道〕

glycogenic acanthosis

著者: 入口陽介1 小田丈二1

所属機関: 1東京都がん検診センター消化器内科

ページ範囲:P.676 - P.676

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 glycogenic acanthosisは,グリコーゲンを含む扁平上皮の過形成である.通常内視鏡像では,白色調,半透明の類円形,平板状隆起として観察され,大きさは2~10mmで多発することが多い(Fig. 1).近接すると内部に白色調の微細顆粒を認める(Fig. 2).NBI(narrow band imaging)拡大内視鏡像では,正常粘膜よりも密度が低く細い線状の乳頭血管が規則正しく分布している様子が観察できる(Fig. 3).ヨード染色像では,境界明瞭な褐色調に濃染され,内部に点状の不染が規則正しく配列してみえる(Fig. 4).

 病理組織像では,明るく豊富な細胞質をもつ有棘細胞の増生する粘膜上皮の肥厚性変化を認める(Fig. 5).ヨードで染色されるのは,粘膜上皮の表層および有棘細胞層内に蓄えられているグリコーゲンがヨウ素に対して化学反応を起こすためであり,有棘細胞が増生するglycogenic acanthosisでは濃染される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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