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特集 図説 胃と腸用語集2012 画像所見〔食道〕
畳目模様(tatamime sign)
著者: 平澤大1
所属機関: 1仙台市医療センター仙台オープン病院消化器内科
ページ範囲:P.677 - P.677
文献購入ページに移動畳目模様は食道表在癌の深達度診断に有用な所見として,神津3)により「胃と腸」で報告された.通常観察時にも出現するが,ヨード染色後に出現することが多い(Fig. 1).また,意識的に出現させることは難しく,空気量を調節し,弱伸展で待っていると,出現しやすい.正常粘膜では,均一な細い輪状かつ波様のひだとしてとらえられる.pT1a-EP癌では畳目模様は崩れることはなく(Fig. 2),pT1a-LPMの癌病巣では1/2の症例で模様が崩れ,pT1a-MM以深の癌病巣では途絶すると言われている(Fig. 3, 4)4)~6).つまり,癌病巣内の畳目模様が崩れた,もしくは消失した場合はpT1a-LPMより深い浸潤を示唆する所見である.
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