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特集 図説 胃と腸用語集2012 画像所見〔胃〕
鳥肌胃炎(gooseflesh-like gastritis)
著者: 春間賢1
所属機関: 1川崎医科大学消化管内科
ページ範囲:P.683 - P.684
文献購入ページに移動竹本の報告後,小西ら3)は“鳥肌状胃炎”と呼び,若年者に認められる化生性胃炎の初期像として,さらに,1985年に宮川ら4)は21例の鳥肌状胃粘膜症例を検討した.組織学的に腺窩上皮の過形成がほとんどの症例にあり,リンパ濾胞形成が多く認められたことを報告している.この論文ではHelicobacter pylori(H. pylori)感染との関連は論議されていないが,リンパ濾胞形成が目立つことから,胃粘膜局所の過剰反応の可能性があること,また,組織学的にfollicular gastritisであることなどが指摘されている.しかしながら,一般的には病的意義が明らかでなく,生理的変化と理解されていたためか,胃粘膜に関する内視鏡診断のテキストは数多く出版されているが,ほとんど取り上げられることはなかった.
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