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文献詳細

雑誌文献

胃と腸47巻5号

2012年05月発行

文献概要

特集 図説 胃と腸用語集2012 画像所見〔胃〕

萎縮性胃炎(atrophic gastritis)

著者: 佐藤俊1 長南明道1

所属機関: 1財団法人厚生会仙台厚生病院消化器内視鏡センター

ページ範囲:P.685 - P.685

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 古くは1920年代のSchindlerらによる内視鏡的胃炎の研究から,本邦では1969年に木村・竹本らにより内視鏡的萎縮移行帯の概念が提唱され,近年ではSydney systemによる胃炎の分類が国際的に広く普及し,萎縮性胃炎は組織学的,内視鏡的所見から他の胃炎と区別されている.

 その病態は,H. pylori菌の感染をはじめとする様々な化学的・物理的刺激によって,粘膜固有層への炎症細胞浸潤が慢性的に起こり,固有腺が減少・消失することである.通常は幽門腺領域より始まり,年齢とともに小彎を中心として胃底腺領域まで拡大し,多くの萎縮性胃炎では腸上皮化生を伴う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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