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特集 図説 胃と腸用語集2012 画像所見〔胃〕
びらん(erosion)
著者: 佐藤俊1 長南明道1
所属機関: 1財団法人厚生会仙台厚生病院消化器内視鏡センター
ページ範囲:P.688 - P.689
文献購入ページに移動 組織学的には,粘膜筋板を越えない浅い粘膜の組織欠損をびらんと称するが,臨床的には様々な疾患でびらんを生じるため,その鑑別が重要である.
良性びらんには,ストレスや薬剤,H. pylori感染を原因としたものや(Fig. 1, 2),Crohn病などの全身疾患,ウィルスや細菌,梅毒などの感染に伴うものまで多様であるが,びらんが多発することがほとんどである1).
良性びらんには,ストレスや薬剤,H. pylori感染を原因としたものや(Fig. 1, 2),Crohn病などの全身疾患,ウィルスや細菌,梅毒などの感染に伴うものまで多様であるが,びらんが多発することがほとんどである1).
参考文献
1)内田善仁,鎌野周平,香川俊行,他.表面陥凹型胃癌と鑑別を要する炎症性疾患─内視鏡的鑑別を中心に.胃と腸 37 : 1679-1686, 2002
2)長南明道,三島利之,安藤正夫,他.早期胃癌診断の実際─微小胃癌・小胃癌 : 内視鏡所見.胃と腸 35 : 111-118, 2000
3)細井董三,馬場保昌,杉野吉則.早期胃癌アトラス.医学書院,pp 285-288, 2011
4)馬場保昌,森田秀祐,増本秀雄,他.胃悪性リンパ腫および類似病変の画像診断─低悪性度リンパ腫(MALTリンパ腫)を中心に.胃と腸 31 : 41-58, 1996
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