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文献詳細

雑誌文献

胃と腸47巻5号

2012年05月発行

文献概要

特集 図説 胃と腸用語集2012 画像所見〔胃〕

稜線状発赤(Kammrötung)

著者: 岡﨑幸紀1 竹尾幸子1

所属機関: 1防府消化器病センター防府胃腸病院

ページ範囲:P.691 - P.691

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 ドイツ語のKammrötungである.表層性胃炎の胃鏡所見として,1956年刊行のHenning Nの書に記されている1).胃の皺襞の頂上を,幅をもった発赤が帯状に続いている所見である.

 わが国では胃鏡が普及しなかったこと,胃カメラでは診断困難であったことから,ファイバースコープの時代になった1970年代の後半からこの所見が記載されるようになった.欧米では体部を中心に皺襞頂上部にみられているが,日本では前庭部大彎を中心に,数条の縦走する帯状発赤として認められた.

参考文献

1)Henning N. Krankheiten des Magens. In Lehrbuch der Verdauungs─krankheiten. p 118, Georg Thieme, Sttutgart, 1956
2)日本消化器内視鏡学会用語委員会(編).内視鏡所見に関する用語─各論.消化器内視鏡用語集,3版.pp 90-91,医学書院,2011
3)Schindler R. Chapter 6 Histopathology, Chronic Superficial Gastritis. In Gastritis. pp 44-45, Grune & Stratton, Philadelpia, 1947

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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