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文献詳細

雑誌文献

胃と腸47巻5号

2012年05月発行

文献概要

特集 図説 胃と腸用語集2012 画像所見〔胃〕

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著者: 八尾建史1

所属機関: 1福岡大学筑紫病院内視鏡部

ページ範囲:P.694 - P.695

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 本用語は内視鏡で観察される表面構造を指す.標準的な白色光内視鏡観察にインジゴカルミン色素撒布法を併用すると,表面構造が高いコントラストで描出される(Fig. 1).色素撒布法により視覚化される正常粘膜における表面構造は胃小区構造,胃小溝である.

 局在病変の診断に用いる表面構造は,大まかな凹凸・類小区構造や境界線の性状,周囲の粘膜や集中するひだの所見などから成り,局在病変の質的診断や早期胃癌の境界診断・深達度診断などに有用である1)

参考文献

1)八尾恒良,田邊寛,長浜孝,他.胃の陥凹型SM癌の病理組織構築と対比した所見─pSM2癌診断のための観察方法と診断限界.胃と腸 43 : 1109-1125, 2008
2)八尾建史(編).松井敏幸,岩下明徳(監).VS classification systemの提唱─NBI併用拡大内視鏡所見を解析する原則.胃拡大内視鏡.日本メディカルセンター,pp 89-90,2009
3)Yao K, Iwashita A, Tanabe H, et al. White opaque substance within superficial elevated gastric neoplasia as visualized by magnification endoscopy with narrow-band imaging : a new optical sign for differentiating between adenoma and carcinoma. Gastrointest Endosc 68 : 574-580, 2008
4)八木一芳,佐藤聡史,中村厚夫,他.早期胃癌の画像診断─範囲診断のための精密検査 : 拡大内視鏡検査─NBI併用拡大内視鏡と“化学的”内視鏡診断.胃と腸 44 : 663-674, 2009
5)Yao K, Anagnostopoulos GK, Ragunath K. Magnifying endoscopy for diagnosing and delineating early gastric cancer. Endoscopy 41 : 462-467, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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