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特集 図説 胃と腸用語集2012 画像所見〔腸〕
パイエル板(Peyer's patch)
著者: 斉藤裕輔1 富永素矢2
所属機関: 1市立旭川病院消化器病センター 2旭川医科大学内科学講座消化器血液腫瘍制御内科
ページ範囲:P.704 - P.705
文献購入ページに移動X線検査では,Peyer板は腸間膜付着対側にKerckring皺襞の消失を伴った周囲の絨毛像とは異なる顆粒像や粗な網目像として描出され,側面像では腸管壁の辺縁不整所見として認められる(Fig. 1).内視鏡検査では,腸間膜付着対側に長軸方向に伸びる島状の顆粒状または平坦な蒼白調粘膜として認められる.色素撒布やNBI(narrow band imaging)を併用すると,周囲粘膜とは絨毛構造,密度が明らかに異なる顆粒の集簇した領域として,明瞭に観察される(Fig. 2).
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