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特集 図説 胃と腸用語集2012 画像所見〔全消化管〕
アフタ,アフタ様潰瘍(aphtha,aphthoid ulcer)
著者: 中川義仁1 平田一郎1
所属機関: 1藤田保健衛生大学消化管内科
ページ範囲:P.720 - P.721
文献購入ページに移動アフタ様病変はほとんどすべての腸炎の初期病変として,もしくは単純に病勢が弱い段階で出現しうる2)~5).大腸ではCrohn病(Fig. 1a),潰瘍性大腸炎(Fig. 1b),感染性腸炎(Fig. 1c),薬剤性腸炎(Fig. 1d),腸管Behçet(Fig. 1e)・単純性潰瘍などの炎症性腸疾患のみならず血管炎や悪性リンパ腫,成人T細胞白血病などでも観察され,原因が判然としない場合はアフタ様大腸炎と診断する場合もある.よってアフタ様病変の形態観察のみで診断を下すことは困難である.
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