文献詳細
文献概要
特集 図説 胃と腸用語集2012 疾患〔咽頭・食道〕
Barrett食道(Barrett's esophagus)
著者: 山形拓1 平澤大1
所属機関: 1仙台市医療センター仙台オープン病院消化器内科
ページ範囲:P.727 - P.727
文献購入ページに移動Barrett食道の診断には,食道胃接合部(esophagogastric junction;EGJ)を同定する必要がある.EGJは内視鏡的に食道下部の柵状血管の下端2),ないしは胃大彎の縦走襞の口側終末部と定義されている3).本邦では萎縮性胃炎の合併頻度が高く,胃粘膜襞が観察されないことがある.また,胃粘膜襞の口側端は空気量により容易に変化することから,柵状血管下端をもってEGJと診断する機会が多い.しかし,柵状血管も炎症などで不明瞭となる場合があり,両者を併用して診断することが大切である.
参考文献
掲載誌情報