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特集 図説 胃と腸用語集2012 疾患〔咽頭・食道〕
食道炎症性疾患:Crohn病,Behçet病(esophageal inflammatory disease)
著者: 小野陽一郎1 平井郁仁1
所属機関: 1福岡大学筑紫病院消化器内科
ページ範囲:P.735 - P.735
文献購入ページに移動CDにおける食道病変の合併頻度は1.8~13%であり,上部消化管病変がCD進展のリスク因子とも言われている.内視鏡所見はアフタ~小びらんが多く,多発性で,びまん性あるいは縦列傾向の配列を示すことが多い.重症例では気管や気管支,肺への瘻孔形成,狭窄などを合併することもある1).また,大型びらんや潰瘍などの高度病変とCDの病勢との相関も示唆されている.食道病変の頻度は高くはないが,食道病変からの生検におけるgranulomaの検出率は30%程度である.したがって,診断的な意義は決して低くはない2).
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