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特集 図説 胃と腸用語集2012 疾患〔胃〕
胃MALT リンパ腫(gastric MALT lymphoma)
著者: 岩谷勇吾1 赤松泰次2
所属機関: 1信州大学医学部内科学第二講座 2地方独立行政法人長野県立病院機構長野県立病院内視鏡センター
ページ範囲:P.749 - P.749
文献購入ページに移動原発性胃悪性リンパ腫の肉眼分類は佐野分類3)により,表層型,潰瘍型,隆起型,決壊型,巨大皺襞型の5型に分類されるが,胃MALTリンパ腫では表層型が最も多い.表層型をさらに,早期胃癌(0-IIc型)類似型,胃炎類似型,隆起型の3つに分類すると,前2者がその大半を占める4).早期胃癌類似型胃MALTリンパ腫(Fig. 1a)では早期胃癌に比べて病変範囲が不明瞭であることが多く,蚕食像や表面模様の無構造化が観察されない4).また,多発病変であることも特徴である.胃炎類似型(Fig. 1b)では内視鏡診断の正診率は低く,内視鏡所見や臨床経過が非典型的でない胃炎に関しては積極的にMALTリンパ腫を疑って生検を行う必要がある4).
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