文献詳細
文献概要
特集 図説 胃と腸用語集2012 疾患〔胃〕
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma;DLBCL)
著者: 中村昌太郎1 松本主之1
所属機関: 1九州大学大学院医学研究院病態機能内科学
ページ範囲:P.750 - P.750
文献購入ページに移動胃DLBCLは内視鏡上,限局した腫瘤を形成することが多い.胃リンパ腫の肉眼分類の佐野分類(表層・潰瘍・隆起・決潰・巨大皺襞)と八尾分類(表層拡大・腫瘤形成・巨大皺襞)に従うと,大半は隆起・決潰型(Fig. 1, 2),または腫瘤形成型に相当する.病変の立ち上がりは健常粘膜に覆われSMT様であり,潰瘍辺縁に癌でみられる不整所見はなく,いわゆる耳介様の周堤を呈することが多い.比較的軟らかく伸展性良好であるが,リンパ球浸潤癌を含む充実型低分化腺癌や粘液癌などの粘膜下腫瘍様胃癌との鑑別は容易ではない.
掲載誌情報