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特集 図説 胃と腸用語集2012 疾患〔胃〕
HIV関連性胃病変(HIV-associated gastric lesions)
著者: 藤原崇1 門馬久美子2
所属機関: 1がん・感染症センター都立駒込病院消化器内科 2がん・感染症センター都立駒込病院内視鏡科
ページ範囲:P.752 - P.752
文献購入ページに移動Kaposi肉腫は,1872年にハンガリーの皮膚科医Motitz Kaposiによって最初に報告された,HHV-8(human herpesvirus-8)の感染によって生じる非上皮性悪性腫瘍である.HIV感染者における悪性腫瘍で最も多く,CD4値の低下とともに好発するが,CD4値が500cell/μlと比較的高値から発症することもある.Kaposi肉腫の発症は,HHV-8の生体内でのリザーバーであるB細胞から血管内皮細胞への感染によるとされており,発生部位としては皮膚が最も多いが,全消化管,肺,リンパ節などにも生じる.消化管Kaposi肉腫は無症状のことが多いが,時に消化管出血や狭窄の原因となる.
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