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文献詳細

雑誌文献

胃と腸47巻5号

2012年05月発行

文献概要

特集 図説 胃と腸用語集2012 疾患〔胃〕

collagenous gastritis

著者: 小林正明1 佐藤祐一1

所属機関: 1新潟大学医歯学総合病院光学医療診療部

ページ範囲:P.756 - P.756

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 collagenous gastritisは,粘膜固有層内の炎症細胞浸潤と粘膜上皮下の10μm以上に肥厚したcollagen bandの存在により組織学的に定義される(Fig. 1).臨床的には,無症状あるいは心窩部痛,貧血を有し,胃のみに病変が限局するグループと,慢性下痢を有し,collagenous colitisの合併を認めるグループに分けられる.前者は小児・若年成人に多く,後者は中高年に多いが,本邦報告例(7例)1)~3)は,いずれも20~43歳の比較的若年者で,炎症細胞浸潤による粘膜萎縮がまだらに起こるために取り残された顆粒状~島状粘膜変化が特徴的である(Fig. 2, 3).

参考文献

1)Kamimura K, Kobayashi M, Narisawa R, et al. Collagenous gastritis : endoscopic and pathologic evaluation of the nodularity of gastric mucosa. Dig Dis Sci 52 : 995-1000, 2007
2)小林正明,佐藤祐一,上村顕也,他.胃・十二指腸におけるcollagenous colitis類似病変の特徴.胃と腸 44 : 2019-2028, 2009
3)松本由華,蔵原晃一,大城由美,他.若年女性にみられたcollagenous gastritisの1例.胃と腸 46 : 1389-1396, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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