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特集 図説 胃と腸用語集2012 疾患〔胃〕
特殊型胃炎(granulomatous gastritis)
著者: 小林広幸1 渕上忠彦2
所属機関: 1福岡山王病院消化器内科 2松山赤十字病院胃腸センター
ページ範囲:P.758 - P.758
文献購入ページに移動胃梅毒ではしばしば心窩部痛を伴い,病変は幽門前庭部に好発し,X線像では同部の全周性漏斗状狭窄,内視鏡では易出血性の浅い不整形の多発潰瘍やびらんを呈し,時に副病変として胃体部に梅毒性皮疹類似の粘膜病変を伴うなど,X線・内視鏡の特徴的所見から診断可能なことが多い(Fig. 1, 2).ただし,これらの病変は肉芽腫を伴わない早期(第2期)梅毒の胃病変であり,今日本邦では肉芽腫を形成するほど進行した梅毒(第3期)の胃病変に遭遇する機会はほとんどない.
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