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特集 図説 胃と腸用語集2012 疾患〔腸〕
大腸鋸歯状病変(serrated polyp)
著者: 長谷川申1 鶴田修1
所属機関: 1久留米大学医学部内科学講座消化器内科部門
ページ範囲:P.762 - P.762
文献購入ページに移動従来,大腸の鋸歯状腺管構造を有するポリープは病理組織学的に過形成性ポリープと診断され,非腫瘍性病変であり癌化の危険性はない病変と考えられていた.しかし近年,HPやSSA/Pを介した新しい大腸癌の発癌経路である“serrated pathway”2)3)が提唱されるようになり,特にSSA/Pとされる病変は右側結腸に発生する遺伝子不安定性(microsatellite instability;MSI)陽性大腸癌の前駆病変とされ注目されている.しかしわが国におけるSSA/Pの診断基準はいまだコンセンサスが得られておらず,現在,大腸癌研究会プロジェクト研究において検証中である.またその内視鏡診断についても学会・研究会にて種々報告されている最中である.
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