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文献詳細

雑誌文献

胃と腸47巻5号

2012年05月発行

文献概要

特集 図説 胃と腸用語集2012 疾患〔腸〕

CMSEP(colonic muco-submucosal elongated polyp)

著者: 大津健聖1 松井敏幸1

所属機関: 1福岡大学筑紫病院消化器内科

ページ範囲:P.764 - P.764

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 1992年に眞武らは組織学的に分類困難な長い茎を有した大腸ポリープの4例を報告した.1994年眞武ら1)はその特徴と病理組織学的所見を呈するこれらのポリープをCMSEP(colonic muco-submucosal elongated polyp)と呼称することを提唱し,今日一つの確立した概念として定着している.

 X線,内視鏡的特徴としては,肉眼的に表面は正常粘膜で覆われる長い有茎性のポリープで,表面には脳回転様ひだや発赤を伴うことが多い(Fig. 1, 2).組織学的には異型や炎症のない正常粘膜に覆われ,粘膜下層は静脈とリンパ管の拡張を伴い,浮腫状の疎性結合織から成り,正常の筋層は認めないものとされている(Fig. 3).

参考文献

1)真武弘明,瀬尾充,王恒治,他.粘膜と粘膜下層から成る長い有茎性ポリープの4例─colonic muco-submucosal elongated polyp(CMSEP)の提唱.胃と腸 29 : 1330-1334, 1994
2)Matake H, Matsui T, Yao T, et al. Long pedunculated colonic polyp composed of mucosa and submucosa : proposal of a new entity, colonic muco-submucosal elongated polyp. Dis Colon Rectum 41 : 1557-1561, 1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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