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特集 図説 胃と腸用語集2012 疾患〔腸〕
cap polyposis
著者: 中村直1
所属機関: 1丸の内病院消化器内科
ページ範囲:P.765 - P.765
文献購入ページに移動病変は直腸を含んだ左側結腸に多く,内視鏡所見はポリープ状の隆起の頂部がびらんを呈し,粘液や壊死物質が付着している典型的な所見(Fig. 1)以外に,地図状の発赤粘膜を呈することもある(Fig. 2).地図状発赤粘膜から典型的なCP像に変化した症例5)もあることから,地図状発赤粘膜はCPの初期像と考えられる.介在粘膜は基本的に正常であるが,隆起周辺ではやや浮腫状で白斑を伴うこともある.隆起部の病理組織所見は,腺管長が蛇行・延長し,過形成の所見を呈し,隆起部以外の地図状発赤粘膜病変からの生検でも同様の所見が得られる.いわゆる‘cap'部からの生検では炎症性肉芽組織がみられる.
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