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特集 図説 胃と腸用語集2012 疾患〔腸〕
腸管子宮内膜症(enteric endometriosis)
著者: 佐野村誠1 平田一郎2
所属機関: 1北摂総合病院消化器内科 2藤田保健衛生大学消化管内科
ページ範囲:P.782 - P.782
文献購入ページに移動X線所見では,粘膜下層・固有筋層の線維化を反映し,粘膜下腫瘍様隆起の周囲から腸管の長軸方向に垂直に走行するひだ(transverse ridging)2)の収束像が特徴的な所見である(Fig. 1a).また,充盈像でみられる長い片側性の陰影欠損像(long filling defect)や鋸歯状の辺縁を伴う病変もあり,全周性に近い変化である場合は蛇の抜け殻様狭窄(Fig. 2)と形容される形態を示す.子宮内膜組織が粘膜内にまで達したときは,粘膜面の変化として網目状構造やcobblestone様の顆粒状隆起の所見がみられる.
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