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特集 図説 胃と腸用語集2012 疾患〔全消化管〕
大腸腺腫症(adenomatous polyposis)
著者: 前畠裕司1 松本主之1
所属機関: 1九州大学大学院医学研究院病態機能内科学
ページ範囲:P.805 - P.805
文献購入ページに移動本症では,大腸全域に無茎性ないし亜有茎性の隆起性病変が多発するのが特徴で(Fig. 1, 2),結節集簇様病変や微小な平坦・陥凹型病変も認められる.組織像の大半は腺管腺腫であるが,加齢とともに大腸癌のリスクが増大するため,予防的大腸切除術を行うことが推奨されている.その際は,全大腸切除・回腸囊肛門(管)吻合術が第一選択となる.大腸切除術の待機期間に非ステロイド性抗炎症薬によるchemopreventionも試みられている.
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