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文献詳細

雑誌文献

胃と腸47巻5号

2012年05月発行

文献概要

特集 図説 胃と腸用語集2012 病理

胃底腺型腺癌(adenocarcinoma of fundic gland type)

著者: 八尾隆史1

所属機関: 1順天堂大学医学部人体病理病態学講座

ページ範囲:P.837 - P.837

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 胃底腺は主細胞と壁細胞から構成されるが,2010年にUeyamaとYaoら1)が胃底腺(主細胞優位)への分化を示す腺癌を胃癌の新しい組織型として胃底腺型腺癌を提唱した.

 胃底腺型腺癌は,高齢者の胃上部に好発し,多くは胃炎・萎縮・腸上皮化生のない正常胃底腺粘膜から発生するため,Helicobacter pyloriとは無関係と考えられている2)

参考文献

1)Ueyama H, Yao T, Nakashima Y, et al. Gastric adenocarcinoma of fundic gland type(chief cell predominant type): proposal for a new entity of gastric adenocarcinoma. Am J Surg Pathol 34 : 609-619, 2010
2)八尾隆史,上山浩也,九嶋亮治,他.新しいタイプの胃癌─胃底腺型胃癌 : 臨床病理学的特徴と発育進展様式および悪性度.胃と腸 45 : 1192-1202, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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