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特集 図説 胃と腸用語集2012 病理
サイトケラチン(cytokeratin;CK)
著者: 諸橋聡子1 鬼島宏1
所属機関: 1弘前大学大学院医学研究科病理生命科学講座
ページ範囲:P.841 - P.842
文献購入ページに移動サイトケラチンは,等電点によって酸性ケラチン(Type Iケラチン)と塩基性ケラチン(Type IIケラチン)に分けられ,両者はそれぞれ2本ずつのケラチン線維が4量体を形成した形で発現する.分子量による分類では,低分子ケラチン(40~64kD : CK7,8,17~20)と高分子ケラチン(48~67kD : CK1~6,9~16)に分けられる2)~4)(Table 1).皮膚の角化型扁平上皮で発現するCKの分子量が最も大きく,角膜や粘膜の非角化型扁平上皮が続き,腺上皮や重層扁平上皮の基底細胞は低分子ケラチンが主体を成す.
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