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特集 図説 胃と腸用語集2012 分類・定義
胃癌の肉眼型分類(macroscopic classification of the gastric cancer)
著者: 八尾恒良1
所属機関: 1佐田病院名誉院長
ページ範囲:P.849 - P.849
文献購入ページに移動 日本胃癌学会の「胃癌取扱い規約」では,胃癌の肉眼型を0型から5型に分けている(Fig. 1)1).すなわち,早期癌によくみられる肉眼型は早期胃癌の肉眼型分類に準じて0型(表在癌)とし,進行癌によくみられる形態はBorrmann分類が改変された1~5型に分類される.しかし,この分類はあくまでも胃癌の切除標本の肉眼型分類であって,病理学的検索にて判明する深達度には関係なく,深達度が判明する以前の臨床分類では“推定”とし,判明した後は深達度を併記すると記載されている.
実際には,病理診断が判明する以前に早期癌と推測される場合には,0-I(隆起型),0-IIc(表面陥凹型),あるいは単にIIa,IIc,などと称され,進行癌が念頭に置かれる場合には1~5型,またはIIc進行形などと表現されることが多い.
実際には,病理診断が判明する以前に早期癌と推測される場合には,0-I(隆起型),0-IIc(表面陥凹型),あるいは単にIIa,IIc,などと称され,進行癌が念頭に置かれる場合には1~5型,またはIIc進行形などと表現されることが多い.
参考文献
1)日本胃癌学会(編).胃癌の肉眼型分類.胃癌取扱い規約,14版.金原出版,pp 7-8,2010
2)市川平三郎.早期胃癌肉眼分類の再検討─本号の企画を担当して.胃と腸 11 : 11-16, 1976
3)村上正重,川井啓市,市川平三郎,他.座談会 : 早期胃癌肉眼分類の再検討.胃と腸 11 : 30-56, 1976
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