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文献詳細

雑誌文献

胃と腸47巻5号

2012年05月発行

文献概要

特集 図説 胃と腸用語集2012 分類・定義

プラハ分類(Prague C & M classification)

著者: 眞部紀明1 春間賢2

所属機関: 1川崎医科大学検査診断学(内視鏡・超音波) 2川崎医科大学消化管内科

ページ範囲:P.851 - P.851

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 2003年にBarrett食道の内視鏡診断の標準化を目指して,IWGCO(International Working Group for the Classification of Oesophagitis)により,プラハ分類が提唱された1).プラハ分類では,内視鏡で観察できるBarrett食道を“endoscopic Barrett's esophagus”と定義し,組織学的なBarrett食道と区別している.

 Barrett食道の表記に客観性をもたせるためにプラハ分類では,食道胃接合部(esophagogastic junction;EGJ)を胃のひだの最口側と定義している.本邦では,以前より食道胃接合部の基準として柵状血管下端が用いられているが,逆流性食道炎を合併した場合には柵状血管の観察が困難であるなどの理由により,プラハ分類ではこの基準は用いられていない.また,Barrett食道の長さの記載に際して,上記で定義された食道胃接合部を基準線とし,それより連続して伸びる円柱上皮の円周性の部分を“C”(circumferential extent)とし,次に舌状に伸びる部分の最大長を“M”(maximum extent)とし,この2項目を用いて記載するように決められている(Fig. 1).なお,Barrett食道の長さの測定は内視鏡のシャフトに刻まれたスケールをバイトブロック上で行うことが推奨されている.Fig. 2の症例では,“C”は1cm,“M”は5cmでありC1.0/M5.0と記載することになる.

参考文献

1)Sharma P, Dent J, Armstrong D, et al. The development and validation of an endoscopic grading system for Barrett's esophagus : the Prague C&M criteria. Gastroenterology 131 : 1392-1399, 2006
2)Amano Y, Ishimura N, Furuta K, et al. Which landmark results in a more consistent diagnosis of Barrett's esophagus, the gastric folds or the palisade vessels ? Gastrointest Endosc 64 : 206-211, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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