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特集 図説 胃と腸用語集2012 分類・定義
プラハ分類(Prague C & M classification)
著者: 眞部紀明1 春間賢2
所属機関: 1川崎医科大学検査診断学(内視鏡・超音波) 2川崎医科大学消化管内科
ページ範囲:P.851 - P.851
文献購入ページに移動Barrett食道の表記に客観性をもたせるためにプラハ分類では,食道胃接合部(esophagogastic junction;EGJ)を胃のひだの最口側と定義している.本邦では,以前より食道胃接合部の基準として柵状血管下端が用いられているが,逆流性食道炎を合併した場合には柵状血管の観察が困難であるなどの理由により,プラハ分類ではこの基準は用いられていない.また,Barrett食道の長さの記載に際して,上記で定義された食道胃接合部を基準線とし,それより連続して伸びる円柱上皮の円周性の部分を“C”(circumferential extent)とし,次に舌状に伸びる部分の最大長を“M”(maximum extent)とし,この2項目を用いて記載するように決められている(Fig. 1).なお,Barrett食道の長さの測定は内視鏡のシャフトに刻まれたスケールをバイトブロック上で行うことが推奨されている.Fig. 2の症例では,“C”は1cm,“M”は5cmでありC1.0/M5.0と記載することになる.
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