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文献詳細

雑誌文献

胃と腸47巻5号

2012年05月発行

文献概要

特集 図説 胃と腸用語集2012 分類・定義

木村・竹本分類(Kimura-Takemoto classification)

著者: 鎌田智有1 井上和彦1

所属機関: 1川崎医科大学消化管内科

ページ範囲:P.852 - P.852

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 Kimura,Takemotoにより1966年,本邦における内視鏡的萎縮境界の概念が報告された1).これは,内視鏡的萎縮所見と生検標本による病理組織学的萎縮所見とを確認した萎縮性胃炎の拡がりの分類である.

 この木村・竹本分類では,萎縮性胃炎の進展を胃粘膜の平面的な拡がりで評価し,内視鏡的萎縮境界が胃体部小彎側で噴門を越えないclosed type(C-1~C-3)と,それを越え大彎側に進展するopen type(O-1~O-3)に分類される(Fig. 1).すなわち,C-1は萎縮粘膜が前庭部にとどまるもの,C-2は胃角部から胃体下部に至るもの,C-3は胃体上部までにとどまるもの,O-1は萎縮粘膜が噴門周囲までにとどまり,大彎のひだはほぼ保たれているもの,O-3は全体的に大彎のひだが消失し,萎縮が全体にあると考えられるもの,O-2はO-1とO-3との間と考えられている.このように内視鏡的萎縮境界を診断することにより,臨床的に萎縮性胃炎の拡がりを評価することが可能である(Fig. 2).

参考文献

1)Kimura K, Takemoto T. An endoscopic recognition of atrophic border and its significance in chronic gastritis. Endoscopy 3 : 87-97, 1969

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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