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文献詳細

雑誌文献

胃と腸47巻5号

2012年05月発行

特集 図説 胃と腸用語集2012

分類・定義

大腸SM癌内視鏡治療根治基準(curative condition after endoscopic resection for submucosal colorectal carcinoma)

著者: 田中信治1

所属機関: 1広島大学内視鏡診療科

ページ範囲:P.861 - P.861

文献概要

 転移を来した大腸粘膜内癌症例の報告はないが,SM癌は10数%にリンパ節転移を認めるため,内視鏡的に完全摘除するだけでは根治と判定できない.「大腸癌治療ガイドライン2010年版」1)では,新しいリンパ節転移危険因子である簇出(budding)を導入し,大腸SM癌内視鏡的摘除後の追加治療方針をTable 1のように推奨している(Fig. 1).

 切除垂直断端が陽性の場合は,腸壁内に癌が遺残している可能性があり,外科的追加手術を行うべきである.また,すべての条件が陰性であれば,経過観察でよい.

参考文献

1)大腸癌研究会(編).大腸癌治療ガイドライン医師用2010年版,金原出版,2010
2)田中信治,金尾浩幸,大庭さやか,他.大腸癌の内視鏡治療─SM癌の治療方針.臨外 65 : 164-171, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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