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文献詳細

雑誌文献

胃と腸47巻5号

2012年05月発行

文献概要

特集 図説 胃と腸用語集2012 治療

Helicobacter pylori除菌(Helicobacter pylori eradication)

著者: 塩谷昭子1 鎌田智有1

所属機関: 1川崎医科大学消化管内科

ページ範囲:P.873 - P.873

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 除菌の適応疾患 保険診療でHelicobacter pylori(H. pylori)の検査や除菌治療ができるのは,現在,(1) 胃潰瘍・十二指腸潰瘍,(2) 胃MALT(mucosa-associated lymphoid tissue)リンパ腫,(3) 特発性血小板減少性紫斑病,(4) 早期胃癌に対する内視鏡治療後に限定されている.

 除菌判定 除菌治療後のH. pylori感染の診断に当たっては,尿素呼気試験およびモノクローナル抗体を用いた便中H. pylori抗原測定が有用である.プロトンポンプ阻害薬(proton pump inhibitor;PPI)やウレアーゼ阻害作用を有する防御因子増強薬は,投与されている場合,偽陰性となる可能性があり,少なくとも検査前2週間は中止する.

参考文献

1)日本消化器病学会(編).消化性潰瘍診療ガイドライン.南江堂,pp 92-113,2009
2)浅香正博,菅野健太郎,高橋信一,他.日本ヘリコバクター学会“H. pylori感染の診断と治療のガイドライン”2009改訂版.日ヘリコバクター会誌 10 : 104-128, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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