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特集 図説 胃と腸用語集2012 治療
内視鏡的粘膜下層剝離術(endoscopic submucosal dissection;ESD)
著者: 川田登1 小野裕之1
所属機関: 1静岡県立静岡がんセンター内視鏡科
ページ範囲:P.878 - P.878
文献購入ページに移動ESDは,1983年に平尾ら1)によって報告されたERHSE(endoscopic resection with local injection of hypertonic saline-epinephrine solution)法を原型としている.ERHSEは局注後に高周波針状ナイフを用い病変周囲を全周切開し,スネアを用いて切除する方法であり,正確な切除範囲を決定できる方法であった.しかし手技の難易度が高く,またスネアのサイズ以上の病変は切除できないことや,当時はデバイスや高周波装置が未熟で出血や穿孔のリスクが高いなどの理由により,広く普及しなかった.
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