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今月の症例
存在診断・質的診断にNBI拡大観察が有用であった早期胃癌の1例
著者: 小澤俊文12 和知栄子3 西倉健4
所属機関: 1坪井病院消化器科 2佐藤病院消化器内科 3坪井病院病理科 4新潟大学大学院医歯学総合研究科分子・病態病理学分野
ページ範囲:P.898 - P.900
文献購入ページに移動〔現症歴〕 4年前から狭心症のため近医で内服加療中であった.2010年8月の定期上部消化管内視鏡検査で食道に異常を指摘され当科に紹介となった.その際の内視鏡検査で胃前庭部にも病変を指摘された.
〔通常内視鏡所見〕 前庭部大彎に大きさ約8mmの白色調扁平隆起を認めたが(A部,Fig. 1a),周囲には萎縮粘膜が存在しており腸上皮化生との鑑別が困難であった(Fig. 1b).引き続きNBI併用拡大内視鏡観察を行った.
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