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文献詳細

雑誌文献

胃と腸47巻6号

2012年05月発行

文献概要

今月の主題 経鼻内視鏡によるスクリーニング 主題

経鼻内視鏡スクリーニングにおける胃癌偽陰性の検討―任意型検診の成績から

著者: 吉川裕之1 相田佳代1 濱田理一郎1

所属機関: 1社会福祉法人聖隷福祉事業団 保健事業部 聖隷健康診断センター

ページ範囲:P.957 - P.965

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要旨 自施設で施行した胃内視鏡検診を対象に,経口用内視鏡を使用した経口群と経鼻内視鏡(以下,経鼻)を用いた経鼻群に分けて,診断精度について比較した.胃癌発見率(経口群0.37%,経鼻群0.30%)および早期癌率(経口群86.7%,経鼻群87.5%)に有意差はなかったが,逐年検診群を対象とすると,経鼻群の粘膜内癌率(63.6%)は経口群(100%)に比べて有意に低かった.前回検査の見直しから,経鼻群の見逃しは11例中6例あり,5例は経鼻で見逃された.経鼻の偽陰性率は34.4%,前回検査で所見指摘困難であった5例を除くと18.8%となった.以上から,さらなる診断精度向上のためには経鼻の特性に基づいた検診手法の確立が必要と考えられた.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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