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文献詳細

雑誌文献

胃と腸47巻6号

2012年05月発行

文献概要

今月の主題 経鼻内視鏡によるスクリーニング 主題

経鼻内視鏡によるスクリーニング―私はこうしている

著者: 安田貢1 青木利佳1 曽我部正弘1 大塩敦郎1 鹿児島彰2 井上博之2 山ノ井昭2

所属機関: 1香川県立がん検診センター消化器科 2香川県立がん検診センター内科

ページ範囲:P.980 - P.982

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経鼻内視鏡検査の適応と前処置

 当センターの上部消化管内視鏡検査では,高画質のハイビジョン内視鏡GIF-H260,Q画質のGIF-PQ260,比較的低画質の経鼻用極細径内視鏡GIF-N260,XP260N,XP260NSを用いている.胃癌リスクが高い受診者には高画質の経口内視鏡での検査を勧めているが,咽頭反射が特に強い場合は本人の希望も考慮して経鼻内視鏡を勧めている1)

 前処置は,プロナーゼなど服用時に0.05%硝酸ナファゾリン液を両鼻腔に噴霧し,10~15分後,内視鏡室にて4%塩酸リドカイン液9ml+0.1%ボスミン液1mlの混合液を両鼻腔に噴霧する.さらにゼリーを塗布した綿棒または16Frネラトンカテーテルで,鼻腔の通過状態を確認する.カテーテルは約1~2分留置する.以上の鼻腔内の確認処置は内視鏡医が施行している.

参考文献

1)安田貢,青木利佳,鳥巣隆資,他.胃がん検診における経鼻内視鏡検査導入の試み.日消がん検診会誌 45 : 27-34, 2007
2)安田貢,尾立磨琴,青木利佳,他.早期胃癌の画像診断─スクリーニング検査の方法と精度 : 経鼻内視鏡検査.胃と腸 44 : 582-591, 2009
3)Kawahara, Y, Takenaka R, Okada H, et al. Novel chromoendoscopic method using an acetic acid-indigocarmine mixture for diagnostic accuracy in delineating the margin of early gastric cancers. Dig Endosc 21 : 14-19, 2009
4)細川治,服部昌和,武田孝之,他.胃がん拾い上げにおける内視鏡検査の精度.日消集検誌 42 : 33-39, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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