胃と腸47巻6号

2012年05月発行

今月の主題 経鼻内視鏡によるスクリーニング 主題

経鼻内視鏡によるスクリーニング―私はこうしている

著者： 小林正夫¹

所属機関： ¹京都第二赤十字病院健診部

ページ範囲：P.983 - P.987

はじめに

　経鼻内視鏡には，経口内視鏡と異なるスコープ特性があり，それらを熟知して検査することが正しい診断につながり，見逃しが少なくなるなど検査精度の向上^1）にもつながっていく．筆者は2004年4月から経鼻内視鏡でのスクリーニングを行っているが，本稿では現在行っている経鼻内視鏡の前処置から終了までの検査手順，撮影法などを記した．

参考文献

1）小林正夫，三崎文夫，冨田照見，他．スクリーニング検査における経鼻内視鏡の現状─見逃し例の検討から．消内視鏡 20 : 529-536, 2008

2）川田和昭，広川雅彦，吾川弘之．ガスコン水150mlを用いた経鼻内視鏡検査─レンズ面の洗浄力を補うための工夫．Gastroenterol Endosc 51 : 1586-1587, 2009

3）小林正夫．経鼻内視鏡の観察と生検．経鼻内視鏡研究会in関西（編）．経鼻内視鏡実践Q&A．日経メディカル開発，pp 26-32，2007

4）大北一郎，渡邊謙一．経鼻内視鏡における各種前処置法の比較検討．消内視鏡 20 : 580-585, 2007