文献詳細
今月の主題 経鼻内視鏡によるスクリーニング
主題
経鼻内視鏡によるスクリーニング―私はこうしている
著者: 辰巳嘉英1
所属機関: 1パナソニック健康保険組合健康管理センター予防医療部消化器検診科
ページ範囲:P.989 - P.993
文献概要
経鼻内視鏡は粘液の影響を受けやすい.粘液の粘度を低下させるため粘液溶解薬を使用する.当科では,検査開始10分前に,ジメチコン80mg,プロナーゼMS® 2万単位,重曹1g,水100mlの混合液を服用した後,後屈姿勢で0.05%硝酸ナファゾリンを両側の鼻腔に数滴(約0.15ml)ずつ点鼻している.検査開始直前に仰臥位にて,通りのよいほうの鼻腔に2%リドカインjellyを約4ml注入する.2%リドカインjellyを少量塗布し8%リドカインsprayを2回撒布した16Fr.ネラトンカテーテルを鼻腔内に約8cm挿入,90秒間留置後抜去し,左側臥位で鼻腔挿入を行っている(2分間鼻腔麻酔)1)2).鎮静薬や鎮痙薬は使用していない.
参考文献
掲載誌情報