icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸47巻9号

2012年08月発行

文献概要

画像診断道場

大腸(炎症)

著者: 岩男泰1

所属機関: 1慶應義塾大学病院予防医療センター

ページ範囲:P.1450 - P.1452

文献購入ページに移動
症 例

 患 者 : 30歳代,男性.

 主 訴 : 粘血便.

 既往歴・家族歴 : 特記すべきことなし.

 現病歴 : 4か月前に粘血便を自覚し近医を受診し,大腸内視鏡検査で潰瘍性大腸炎と診断された.5-アミノサリチル酸(5-ASA)製剤の投与を受けたが症状の改善なく,入院のうえプレドニゾロン50mgの投与を受けた.症状が一時軽減したため退院したが,すぐ増悪がみられ再入院となり,シクロスポリンの経口投与を開始されるも臨床症状の改善はみられず,当院を紹介され受診した.受診時10行/日以上の粘血便を認めていた.

参考文献

1)岩下明徳,原岡誠司,高木靖寛,他.消化管感染症の病理.胃と腸 37 : 286-304, 2002
2)Stanley SL Jr. Amoebiasis. Lancet 361 : 1025-1034, 2003
3)北野厚生,松本誉之,押谷伸英,他.炎症性腸疾患─鑑別診断 : アメーバ赤痢.胃と腸 32 : 481-487, 1997
4)五十嵐正広,浦上尚之,岸原輝仁,他.感染性腸炎の最近の知見─アメーバ性大腸炎.胃と腸 43 : 1645-1652, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら