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消化管組織病理入門講座・7
【胃】未分化型癌
著者: 五十嵐誠治1 小林美穂1 小林望2 稲田高男3
所属機関: 1栃木県立がんセンター臨床検査部病理診断科 2栃木県立がんセンター画像診断部 3栃木県立がんセンター外科
ページ範囲:P.1820 - P.1828
文献購入ページに移動胃癌の組織型のうち,「胃癌取扱い規約,第14版」1)で一般型とされる組織型は,“分化型胃癌(differentiated type)”と“未分化型胃癌(undifferentiated type)”に二大別して総称され,分化型には乳頭腺癌(pap),管状腺癌(tub)〔高分化(tub1),中分化(tub2)〕が,未分化型には低分化腺癌(por)〔充実型(por1),非充実型(por2)〕,印環細胞癌(sig),粘液癌(muc)が含まれる.
本稿では,未分化型胃癌の臨床病理学的概要と各組織型の特徴についてHE染色像を中心に解説し,病理診断に当たっての留意点を簡単に述べる.
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