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文献詳細

雑誌文献

胃と腸48巻13号

2013年12月発行

文献概要

今月の主題 好酸球性消化管疾患の概念と取り扱い 主題

小児における好酸球性消化管疾患の概念―小児と成人における異同に主眼を置いて

著者: 野村伊知郎14 新井勝大2 清水泰岳2 高橋美恵子3 正田哲雄4 大矢幸弘1 斎藤博久4 松本健治4

所属機関: 1国立成育医療研究センター病院生体防御系内科部アレルギー科 2国立成育医療研究センター病院器官病態系内科部消化器科 3国立成育医療研究センター病院栄養管理部 4国立成育医療研究センター病院研究所免疫アレルギー研究部

ページ範囲:P.1897 - P.1903

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要旨 好酸球性消化管疾患(EGID)は,乳児における新生児-乳児消化管アレルギー,1歳以上~成人における好酸球性胃腸炎,好酸球性食道炎などの総称である.いずれも病態に好酸球性炎症が少なからず関与しており,食物により誘発される患者が多いことが判明しつつある.また,本邦では新生児-乳児消化管アレルギーが急激に増加しつつあり,欧米の類縁疾患とphenotypeに大きな差があること,好酸球性食道炎の頻度が低く,好酸球性胃腸炎が多いことなどの特徴がある.本邦でのEGID,特に小児と成人の違いについて論述する.

参考文献

1)Kinoshita Y, Furuta K, Ishimaura N, et al. Clinical characteristics of Japanese patients with eosinophilic esophagitis and eosinophilic gastroenteritis. J Gastroenterol 48 : 333-339, 2013
2)Nomura I, Morita H, Hosokawa S, et al. Four distinct subtypes of non-IgE-mediated gastrointestinal food allergies in neonates and infants, distinguished by their initial symptoms. J Allergy Clin Immunol 127 : 685-688, 2011
3)新生児乳児アレルギー疾患研究会.新生児-乳児消化管アレルギー診断治療指針,2011年7月1日改訂版.<http://www.nch.go.jp/imal/FPIES/icho/pdf/fpies.pdf>
4)Gonsalves N, Yang GY, Doerfler B, et al. Elimination Diet Effectively Treats Eosinophilic Esophagitis in Adults ; Food Reintroduction Identifies Causative Factors. Gastroenterology 142 : 1451-1459, 2012
5)Henderson CJ, Abonia JP, King EC, et al. Comparative dietary therapy effectiveness in remission of pediatric eosinophilic esophagitis. J Allergy Clin Immunol 129 : 1570-1578, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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