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私の一冊
45巻7号「低異型度分化型胃癌の診断」(2010年)
著者: 飯石浩康1
所属機関: 1大阪府立成人病センター消化管内科
ページ範囲:P.1930 - P.1930
文献購入ページに移動 内視鏡検査では,色調の異常から0-IIcあるいは0-IIbが強く疑われるにもかかわらず,生検ではGroup 5と診断してもらえない癌の代表として,“低異型度分化型胃癌”があります.当センターでは,病理の石黒先生が早い時期から“腺窩上皮型胃癌”に注目されていましたので,特に手つなぎ型の低異型度分化型胃癌にはなじみがありましたが,一般的に知られるようになったのは最近です.NBI(narrow band imaging)拡大内視鏡などがなかった時代,腺窩上皮型胃癌については,通常観察では病変が認識できたにもかかわらず,インジゴカルミンを撒布するとかえってみえにくくなることを経験したり,内視鏡切除の際に範囲診断に苦慮したりすることが多く,診断に苦労した記憶があります.
最近は腺窩上皮型胃癌を含めた低異型度分化型胃癌が広く知られるようになりました.その知見の集大成とも言うべき特集が,45巻7号「低異型度分化型胃癌の診断」です.
最近は腺窩上皮型胃癌を含めた低異型度分化型胃癌が広く知られるようになりました.その知見の集大成とも言うべき特集が,45巻7号「低異型度分化型胃癌の診断」です.
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