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書評「がん哲学外来コーディネーター」
著者: 礒部威1
所属機関: 1島根大学医学部内科学講座呼吸器・臨床腫瘍学
ページ範囲:P.1938 - P.1938
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がんは日本人の死亡原因の第1位であり,二人に一人はがんに罹患する時代である.しかし,がん患者の支援体制は十分とは言えない.患者・家族の思いは,病気のこと,治療のこと,薬のこと,生活のことなど,多岐にわたる.インターネットや書籍は情報を満載しているが,どの情報が正しいのかわからない.また,がん患者は高齢化が進んでおり,インターネットなど使ったこともないという人も多い.一方で,日常の診療では,医師を含めて医療従事者は見るからに多忙そうで,ゆっくり話をするような雰囲気がない.そして,不安や疑問を抱えたままで治療が進んでいく.
がん対策基本法に基づき策定されたがん対策推進基本計画においては,がん患者を含めた国民,医療従事者,医療保険者,学会,患者団体を含めた関係団体とマスメディア等が一体となってがん対策に取り組み,「がん患者を含めた国民が,がんを知り,がんと向き合い,がんに負けることのない社会」の実現を目指すことが目標として掲げられている.2012年から開始されたがんプロフェッショナル養成基盤推進プラン(文部科学省大学改革推進事業)においても,オールジャパンレベルでのがん医療人の養成が進んでいる.
がんは日本人の死亡原因の第1位であり,二人に一人はがんに罹患する時代である.しかし,がん患者の支援体制は十分とは言えない.患者・家族の思いは,病気のこと,治療のこと,薬のこと,生活のことなど,多岐にわたる.インターネットや書籍は情報を満載しているが,どの情報が正しいのかわからない.また,がん患者は高齢化が進んでおり,インターネットなど使ったこともないという人も多い.一方で,日常の診療では,医師を含めて医療従事者は見るからに多忙そうで,ゆっくり話をするような雰囲気がない.そして,不安や疑問を抱えたままで治療が進んでいく.
がん対策基本法に基づき策定されたがん対策推進基本計画においては,がん患者を含めた国民,医療従事者,医療保険者,学会,患者団体を含めた関係団体とマスメディア等が一体となってがん対策に取り組み,「がん患者を含めた国民が,がんを知り,がんと向き合い,がんに負けることのない社会」の実現を目指すことが目標として掲げられている.2012年から開始されたがんプロフェッショナル養成基盤推進プラン(文部科学省大学改革推進事業)においても,オールジャパンレベルでのがん医療人の養成が進んでいる.
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