icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸48巻4号

2013年04月発行

画像診断レクチャー

X線造影検査について―食道領域の視点から逆行性小腸X線造影の実際

著者: 野村昌史1

所属機関: 1手稲渓仁会病院消化器病センター

ページ範囲:P.512 - P.518

文献概要

はじめに

 小腸の検査は,以前はX線検査の独壇場であったが,最近では内視鏡検査(カプセル内視鏡,バルーン内視鏡)が主流となっている.しかし,内視鏡検査は細かな観察には優れているが,広範な病変の全体像を把握するには不向きであり,また,内視鏡が通過しない狭窄の先を評価するには無力である.このような状況においては,依然としてX線検査の診断的価値は高く,小腸疾患に携わる臨床医にとって,X線検査は現在でも習熟しておくべき検査手技である.

 小腸X線検査には,小腸を口側から肛門側に向かって順行性に造影する方法と,肛門側から口側に向かって逆行性に造影する方法があり,本稿では後者の逆行性小腸X線造影の実際について解説する.

参考文献

1)川村亮機,岡部正人,三隅厚信.小腸の内視鏡観察およびX線造影同時併用法.胃と腸 20 : 797-804, 1985
2)竹中国昭,岡田光男,八尾恒良.大腸内視鏡検査を利用した逆行性回腸造影と選択的大腸造影法の検討.胃と腸 27 : 1435-1448, 1992
3)頼岡誠,平井郁仁,八尾恒良,他.小腸内視鏡検査後の小腸X線造影用ゾンデ(福大筑紫式)の考案とその使用成績.胃と腸 46 : 500-506, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら