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画像診断レクチャー
文献概要
これまでの胃X線検査の問題点 これまでの胃X線検査の問題点は,胃がん検診に代表されるスクリーニング検査法と精密検査法との間で,撮影器材や検査手順,組み立て方が大きく異なっていたことである.
従来の術前精密検査は,主に胃液抜きを行う胃ゾンデ法1)2)によって高画質画像が得られていたものの,スクリーニング検査と全く異なる複雑な手順を要し,高度な手技の修得に難があったため,習熟した後継者も少なく全国的な普及には至っていない.
従来の術前精密検査は,主に胃液抜きを行う胃ゾンデ法1)2)によって高画質画像が得られていたものの,スクリーニング検査と全く異なる複雑な手順を要し,高度な手技の修得に難があったため,習熟した後継者も少なく全国的な普及には至っていない.
参考文献
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