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消化管組織病理入門講座・2
【大腸】腺腫と高分化腺癌
著者: 和田了1
所属機関: 1順天堂大学医学部附属静岡病院病理診断科
ページ範囲:P.1068 - P.1075
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大腸の腺腫*1と腺癌*2は本邦の最もポピュラーな病変であり,病理診断業務を専らとする病理医師にとっては毎日のように病理診断している病変である.本稿では,入門編的な意向の中で,“大腸の腺腫と高分化腺癌”と題して,それぞれの代表的組織像を提示しつつ,各腫瘍の組織学的基本像をできるだけシンプルに解説していく.
大腸の腺腫*1と腺癌*2は本邦の最もポピュラーな病変であり,病理診断業務を専らとする病理医師にとっては毎日のように病理診断している病変である.本稿では,入門編的な意向の中で,“大腸の腺腫と高分化腺癌”と題して,それぞれの代表的組織像を提示しつつ,各腫瘍の組織学的基本像をできるだけシンプルに解説していく.
参考文献
1)藤盛孝博.消化管の病理学.医学書院,2004
2)八尾隆史,恒吉正澄.消化管全般にわたる疾患―消化管ポリポーシス.消化管病理標本の読み方,改訂2版.中村眞一(編).日本メディカルセンター,pp 203-212,2008
3)和田了.良性上皮性腫瘍.管状腺腫・管状絨毛腺腫・絨毛腺腫.腫瘍病理鑑別アトラス―大腸癌,八尾隆史,他(編).文光堂,pp 30-37,2011
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7)味岡洋一,西倉健,渡辺玄.腺腫から早期癌―大腸癌の組織発生と発育進展.新しい診断と治療のABC 35―消化器5 : 大腸腺腫・大腸癌.藤盛孝博(編).最新医学社,pp 37-46,2006
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