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今月の主題 非腫瘍性大腸ポリープのすべて グラフ
inflammatory myoglandular polyp
著者: 遠藤昌樹1 藤野靖久2 上杉憲幸3 菅井有3
所属機関: 1岩手医科大学内科学講座消化器肝臓内科分野 2岩手医科大学救急医学講座 3岩手医科大学病理学講座分子診断病理学分野
ページ範囲:P.1200 - P.1201
文献購入ページに移動inflammatory myoglandular polypは1992年,Nakamuraら1)により提唱された非腫瘍性炎症性の大腸ポリープである.明確な原因は不明であるが,微小な過形成性病変に慢性の刺激が加わって病変が形成されると思われる.発症は若年者から高齢者まで報告があるが,平均年齢は50歳代で男性に多い.発見の契機は便潜血陽性と血便が半数を占め,出血が主な症状である.過去に癌化の報告はない.発生部位は直腸から左側結腸がほとんどであるが,回腸末端2)や上行結腸3)の報告もある.病理学的には,炎症性肉芽組織様の粘膜固有層内に囊胞状拡張を伴う過形成腺管と粘膜筋板由来の平滑筋の放射状増生がみられる.病理学的詳細は別稿,菅井論文を参照いただきたい.
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