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文献詳細

雑誌文献

胃と腸49巻13号

2014年12月発行

今月の主題 胃の腺腫─診断と治療方針

主題

隆起型の胃腺腫と分化型癌の内視鏡的鑑別診断—拡大内視鏡診断

著者: 八木一芳1 坂暁子1 野澤優次郎1 中村厚夫1 味岡洋一2

所属機関: 1新潟県立吉田病院消化器内科 2新潟大学大学院医歯学総合研究科分子・診断病理学分野

ページ範囲:P.1811 - P.1814

文献概要

要旨 病理組織学的に腺腫と診断された7例と高分化管状腺癌と診断された18例のNBI拡大内視鏡像を比較検討した.ネットワーク血管の不整は癌に(p=0.040),びまん性に存在するLBC(light blue crest)は腺腫に(p=0.032)有意に多く認めた.顆粒・乳頭状構造,WOSの出現・消退の変化,経過中の拡大像の変化はすべて癌であった.典型的な腺腫のNBI拡大内視鏡像は整なネットワーク血管に囲まれLBCを認める像と考えられた.

参考文献

1)日本胃癌学会(編).胃癌取扱い規約,14版.金原出版,2010
2)滝澤登一郎.胃の病理形態学.医学書院,2003
3)九嶋亮治,向所賢一,馬場正道,他.胃腺腫の病理診断─特に胃型(幽門腺型)腺腫について.胃と腸 38 : 1377-1387, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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