文献詳細
消化管組織病理入門講座・13
文献概要
はじめに
食道は下咽頭と胃をつなぐ消化管である.胃以遠の臓器と大きく異なる点は,内腔面を重層扁平上皮が被覆していることである.また,縦隔に主座を持つ食道は腹腔内臓器と異なり,その大部分で漿膜を持たないことも特徴である.本稿では,食道の正常の組織像および代表的な炎症性疾患の組織像について概説する.
食道は下咽頭と胃をつなぐ消化管である.胃以遠の臓器と大きく異なる点は,内腔面を重層扁平上皮が被覆していることである.また,縦隔に主座を持つ食道は腹腔内臓器と異なり,その大部分で漿膜を持たないことも特徴である.本稿では,食道の正常の組織像および代表的な炎症性疾患の組織像について概説する.
参考文献
1)Pan Q, Nicholson AM, Barr H, et al. Identification of lineage-uncommitted, long-lived, label-retaining cells in healthy human esophagus and stomach, and in metaplastic esophagus. Gastroenterology 144 : 761-770, 2013
2)江副康正,武藤学,藤井誠志.食道epidermizationの2例.胃と腸 43 : 296-300, 2008
3)Geboes K, De Wolf-Peeters C, Rutgeerts P, et al. Lymphocytes and Langerhans cells in the human oesophageal epithelium. Virchows Arch A Pathol Anat Histopathol 401 : 45-55, 1983
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