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今月の主題 日本食道学会拡大内視鏡分類 座談会
症例検討からみた日本食道学会分類の現状
著者: 門馬久美子1 小山恒男2 有馬美和子3 大森泰4 大倉康男5 井上晴洋6
所属機関: 1がん・感染症センター都立駒込病院内視鏡科 2佐久総合病院胃腸科 3埼玉県立がんセンター消化器内科 4慶應義塾大学医学部内視鏡センター 5杏林大学医学部病理学教室 6昭和大学横浜市北部病院消化器センター
ページ範囲:P.223 - P.238
文献購入ページに移動小山 本日はお忙しい中ご出席いただきありがとうございます.本号の特集「日本食道学会拡大内視鏡分類」に関する座談会を企画させていただきました.司会は小山が担当させていただきます.よろしくお願いいたします.
座談会のテーマは「症例検討からみた日本食道学会分類の現状」です.この分類は本日お集まりいただいたメンバーで作成した分類ですが,実際に使っていくうちにいろいろと問題点が明らかになってきました.今日はそのあたりを中心にお話しいただければと思います.
この分類は,十数年前からの大変膨大な資料を使った研究のうえで作成されました,井上先生と有馬先生の分類がベースにございます.それらを日本食道学会の一般的な先生方にも比較的使いやすく,もう少し簡便なものができないかということで,日本食道学会前理事長の幕内先生の号令で,門馬先生と私が音頭を取り,先生方にご指導いただきながら作成したもので,われわれより一世代若いメンバーにも活躍していただきました.
この分類は,最近では非常によく使われていますが,多少困っていることもございます.そのひとつが,B1に分類するのか,B2に分類するのか迷う症例があるということ.もうひとつは,SM massiveの指標になっているAVA(avascular area)-largeとB3の出現頻度が低いということです.そのあたりをどう考えたらいいのかを最初にご討論いただければと思います.テーマにもある通り「症例検討からみた」ということで,先生方に症例をご用意いただきました.ではまず門馬先生,お願いします.
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