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文献詳細

雑誌文献

胃と腸5巻10号

1970年09月発行

文献概要

今月の主題 胃を除く消化器の早期癌(1) 症例

3年6ヵ月前に施行した胃切開部に存在したⅡc型早期胃癌の1例

著者: 狩谷淳1 西沢護1 大久保春男1 奥井勝二2

所属機関: 1千葉大学医学部第1内科 2千葉大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1255 - P.1260

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1.症例

 患者:K. N. 58歳 男

 主訴:心窩部痛

 家族歴:兄が胃癌で死亡

 既往歴:約8年前より高血圧症

 現病歴:昭和41年1月頃心窩部痛を覚え,某医を訪れ,しばらく投薬を続けたが改善をみず,同年2月某病院を紹介され,胃潰瘍の診断のもとに手術をうけたが,胃切開の結果,病巣が認められないということでそのまま切開部をとじただけであった.その後投薬を続け,経過は良好であった.42年2月頃再び心窩部痛を覚え,某医にて投薬を続け症状の改善をみた.44年7月頃より再三心窩部痛を覚え,44年8月当科を受診した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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